アガパンサス

認定樹花|個人会員様

小椋 由美

英名・学名

ユリ科

学名:Agapanthus praecox ssp. orientalis ’Pacific Blue.

解説

紫とブルーの花びらは小さく可憐でとても愛らしい花が私のお気に入りです。

春には小さな蕾が成長し、やがて1つ1つが花になって美しい紫のあでやかな色を咲かせる時、 茎の部分や葉の養分はその花の咲く為にエネルギーを捧げられてしまうのか、少し細く小さくなります。

花にはそれぞれの役割がありその役割を守られることによって全体的に調和のとれた美しさを表現しているように感じます。

小説家アレクサンドル・デュマ・ペールによる1850年の小説に「黒いチューリップ」がある。

紫の色合いが深まるに連れデュマの小説の主題のチューリップに求められる黒色となる。

アントシアン系の色素 は濃厚になると新鮮な黒豆同様深い黒色に見える。

アガパンサスはチューリップ同様、球根植物でユリ科に属し、葉の形が君子蘭に似ているためか、別名、「ムラサキクンシラン:紫君子蘭」と呼ばれる。

ラン科植物ではないが、実に羨ましい漢字が宛がわれている。

花言葉は、「誠実な愛、恋の訪れ」など、女性の心を掴む麗しさを秘めた薄紫色の可憐な花であり、外洋に押し出た珊瑚礁のつくる澄んだマリ ーンブルー(pacific blue)は、この花に通じる色合いであり、若い女性に好まれる幾つかの条件を備えている。

実際、花を手折って下を向けると飛び散る花火のようなイメージが湧いてくる。

6月29日の誕 生花でもあり、紫花を愛する多くの人を引きつけそうだ。



小林昭雄

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アガパンサス属 - Wikipedia
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ギャラリー

写真撮影:青木繁伸