- 小林 昭雄(大阪大学)
- 杉本 雅弘
- 安間 智慧子(碧山園)
- 内田 光教(タカラ産業)
- 三田 保則
英名・学名
トチュウ科
学名:Eucommia ulmoides Oliv.
解説
コメント
中国語で「杜仲」と書き人の氏(杜)名(仲)であるらしい。また、仙人も使った薬木「仙木」とも言われ、中国が原産地であり医食同源の好個な1例でもある。この木への私の惚れ込みの発端は、中学の理科の先生の発した一言「ガラスを溶かす強酸フッ化水素水容器はグッタペルカでつくる」である。グッタペルカはトランス型ポリプレノイド(高分子炭化水素)であり、樹皮、葉、種子に銀糸のように繊維状で存在する。このゴム状物質の用途開発の歴史は浅く、今後新たな特性を付与することで新素材としての用途に大きな期待が寄せられる。緑葉は見た目も健康的で、実際、病虫害に強く生長も早い。この「宝を生む木」への思いを、私個人の思いに留まらず、「社木」として企業に認知して頂き、都市づくりの一貫として「杜仲通り」を設けたいものである。現今の社会において、土(環境)を作り、木(人)を育てる活動の仲立ちを担うことは極めて重要でこの木との出会いにセレンディピティを感じる。
小林 昭雄
35年程前、生薬栽培に興味を抱き、候補植物を探していました折、トチュウについて学ぶ機会がありました。「そんな素晴らしい薬木でしたら、ぜひ育ててみたい!」と思い、トチュウの苗木を探しました。ネットで調べる中、津山で栽培していることを知り、現地に行き交渉し、ユンボで掘り起こして当地、丹波までもって帰りました。<br>それ以来、植栽4か所の畑に植え付けて育てています。<br>杜仲樹の国内産は希少価値がありますので、杜仲樹の効能・魅力を大いに発信して採算の合う農産物として地域の発展に貢献できたらと考えています。<br>幸い、Iターンの若者が共同経営を承諾してくれましたので夢を共有し、好奇心と信念を持って夢の実現に邁進していきます。
杉本 雅弘
皆の愛で植えられた杜仲は、立派な杜仲畑になりました。杜仲は私達の願いをしっかりと受け止め、予想以上の超高機能食品・二酸化炭素の固定・土壌環境の改善という恵みをもたらしてくれました。
安間 智慧子
芳醇な香りとリッチなうま味、ふっくらとほどよい弾力。「美作 杜仲地どり」とは、おかやま地どりに杜仲葉を与え、より自然に近い環境で丹精込めて育てた地鶏です。「地鶏」の飼育には、飼料や環境など一定の基準を満たしていることが定められています。杜仲地どりは、その基準をさらに見直し、安全・安心のための飼料、鶏舎の広さ、飼育日数、環境にこだわりました。
内田 光教
小林先生の講義を聞いて、杜仲の木が好きになりました。
三田 保則
ギャラリー
写真撮影:内田 光教 写真撮影:青木繁伸 写真撮影:小林昭雄 写真撮影:小林昭雄