カムカム

認定樹花|企業会員様

英名・学名

英名:Camu camu

学名:Myrciaria dubia

解説

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カムカムとは、フトモモ科の灌木種(低木)で、アマゾン河流域に広く自生している。この果実は、直径20mm程度の球体で、表皮は完熟すると濃い赤紫になる。果肉は半透明で白く、この部分にはレモン果汁の60倍のビタミンCが含まれている。ビタミンC世界No.1のスーパーフルーツとして、2004年の浜松国際花博で公開された。自生しているカムカムは約3ヶ月間、河の増水期で水没するが、不思議な枯れない植物として注目されている。 フトモモ科に属する身近な仲間として、スモモ、グアバがある。
  
神様の恵みものとも言える果物をつける、カムカムと小生が出会ったのは1999年7月、ペルー共和国のアマゾン流域で薬用植物の研究調査をしていたときであった。アマゾンジャングルの町、プカルパでカムカムプロジェクトが進められていた。このプロジェクトは国際協力の観点からペルーの貧しい農家の生活向上を図り、原料の安定供給のために自生種の栽培化を支援し、二酸化炭素の削減を目的とするもので、このプロジェクトの崇高な趣旨に小生は賛同した。カムカムの栽培は麻薬として使われるコカ栽培の代替として、本事業が成功すれば麻薬撲滅につながる。

その後2002年まで食品業界や化粧品メーカーにサンプルを配布していたが、一向にカムカムを使った商品は世に出ず焦燥を感じていた。小生は独自でカムカム缶ドリンクを開発・販売してカムカムの訴求を行った。2004年の国際花博で初めてカムカムを公開でき、2005年の愛知万博ではカムカムペットボトルが大ブレークした。これが大手飲料メーカーへの関心を呼び起こし、大手メーカーがカムカム市場に登場することになった。しかし、大ブレークのあまり原料供給が追いつかず、一斉にカムカムドリンクの生産が止まり大量安定供給への課題が残った。

現在、ペルー国だけでなくアマゾン河近隣国に協力を打診し、原料の大量安定供給を模索している。清楚な花をつけるカムカムの木は、毎年、赤く健康的で美味しい果実をつける。現在、千トン未満の原料でカムカムの最高傑作のドリンクをブランド化することに日々邁進している。カムカムドリンクが健康増進の一助として広く市民権を得る日の到来を切に願っている。

アマゾンカムカム株式会社

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