どの様な果樹でもそうですが葡萄も若木の頃には良い果実が得られません。一般的にワインを作るのに十分な葡萄を得るには樹齢5~10年程度が必要で、その後品質は上がり続けるのですがある程度で収量が減って行きます。 栽培に関しても木を甘やかすことなく根を地中深く伸ばす為に適度なストレスを与え、初めて深遠なワインを作り得る果実が実る、そのような状態を人に例える事も多い魅力あふれる樹木です。 またフランスワインの根幹的な考え方ですが、生産者としてはその土地の味わいをワインとして表現できる唯一無二の媒介が葡萄であるとの強い意志を感じ、感動させられます。 何の農作物も作れないような痩せた土地だから葡萄でも作ろうかと全ヨーロッパに広がった葡萄栽培はサスティナブルを求める今の時代にもとても適した果樹なのではと考えています。 株式会社マイティワイン
ギャラリー
撮影者:鈴木雅也