- 日 時:令和4年11月18日(金) <総会シンポジウム:16:00~17:40、交流会:18:00~19:30>
- 場 所:テラプロジェクト Aゾーン
- 参加者:31名(会場参加:23名、リモート参加:6名、事務局:2名)
- 司会・進行:大河内基夫(理事/事務局長)
(司会進行:大河内基夫 事務局長)
・冒頭、大河内基夫事務局長から開会宣言の後、寺谷理事長がが所用にて参加できない旨の報告があった。引き続き大河内事務局長より総会挨拶ならびに智の木協会の前年度(2021.10.1~2022.9.30)活動報告を小林代表幹事にお願いして総会が始まった。
- 総会
<開会挨拶>
〇「智の木協会」小林 昭雄 代表幹事 からのご挨拶
本日は、お忙しい中多くのの皆様に参加いただき感謝する。今日は、智の木協会の第15回シンポジウムということで後程貴重な講演をいただけることを楽しみにしている。
さて、本日ご参加の方の中にも参加いただいた「智の木の森づくり@智頭町」を10月に開催した。その際、寺谷理事長のお膝元である智頭町の皆様には大変お世話になり感謝している。お陰様で「智の木協会」は、来年5月に創立15周年を迎える。15年間、この組織が様々な活動、特に時代の先駆けとなる活動を先行して取り組んできた。ようやく世の中がSDGsなどの形で我々の活動に追随するようになった。「智の木協会」が標榜する“Plant- Friendly-Life(植物と親しい環境づくり)”が徐々に浸透しており大変嬉しく思う。今日は、シンポジウムから会員交流会まで楽しんで帰っていただきたい。
<活動報告>
〇「智の木協会」小林昭雄 代表幹事 からの活動報告
前年度の一年間の事業活動以下の①~⑦についての紹介があった
- 「第14回総会シンポジウム(11/18開催)」…講師:大阪府立環境総合研究所/石井理事長
- 新年講演会(コロナによる延期予定⇒中止)
- 創立記念特別講演会(コロナによる延期⇒7/31開催)…講師:辻製油(株)/辻代表取締役会長
- 「智の木の森づくり@智頭町」(記念植樹プレイベント)…本番を今年10月4日に開催済
- その他(事務局長が主導する「智の泉談話会」、会員が主導する「ヘレンドカフェ」、テラプロジェクト支援事業「第2回Green Hospitality Osakaシンポジウム」「テラプロジェクト創設10周年記念シンポジウム」「日本みどりのプロジェクト/第3回シンポジウム」
次年度(今年度)は、「智の木協会」創設15周年にあたるので、2023年5月12日(予定)に、「創立15周年記念シンポジウム&会員交流会」を盛大に開催したいと考えているので、会員の皆様には奮って参加いただきたい。
最後に「智の木協会」の事業活動の方向性について説明する。一つ目は、「4つの重点事業」である。
- 「智の木の森づくり」「伊賀での植育」など新たな事業の継続・発展
- 「シンポジウム」「ワークショップ」の定常化と新規会員の獲得
- 企業会員、協力会員の活動状況の発表の場づくり
- 会員の交流ならびに実体験の場の提供(智の泉談話会、ヘレンドカフェ、智の木パーチ)
二つ目は、「テラプロジェクトとの連携強化」である。
- “One Green プロジェクト”における事業連携
- TMO(まちづくり)組織の立ち上げ
- 各種イベントへの協賛・支援(グレートサンタラン、伊賀忍者塾 他)
三つ目は、「知名度アップと会員拡大に繋がる取り組み強化」である。
- 日本みどりのプロジェクト推進協議会会員への情報発信強化
- 御堂筋まちづくりネットワーク等各地TMOとの連携強化
- テラプロジェクトとの共催イベントの強化と会員獲得
今年度も引き続き会員の皆様には、各種事業への積極的な参加を期待している。
2.第15回シンポジウム
<開会挨拶>
〇智の木協会 浅見 直幸 専門委員 (富国生命保険相互会社 執行役員 不動産部長)
本日は、講師に隠岐ジオパーク推進機構の 野邉事務局長を迎え貴重なお話しをお聞きする。さて、私は2009年から3年間、弊社の松江支社に在籍しており、隠岐の島に伺いたかったが一度も伺うことができず現在に至っている。
本日の野邉様の講演と重なると申し訳ないが、私が隠岐に憧れた理由のいくつかをここでご紹介したい。
一つ目は、この季節これから美味しい隠岐の松葉蟹で、松江時代も口にすることがなかった高級な松葉蟹である。二つ目は、牛である。一般的な角突き牛ではなく泳ぎ牛と言われるものである。知夫里島の牛が食べものがなくなると隣の島まで泳いで渡ると言われている。三つ目は、隠岐古典相撲である。不定期開催で次回は再来年開催される予定である。特徴は、夜通しやる2番勝負の相撲で、1番目が真剣勝負で行い、2番目は勝った人が負けた相手に勝ちを譲るというところである。ちなみに隠岐の島出身の隠岐の海関は、これまで668勝665敗で、私見であるが、これも隠岐古典相撲の精神を踏襲しているのではと想像させる。
最後に、隠岐の島は、地質、地形も特徴的で世界ジオパークに認定されている。本日は、隠岐ジオパークの興味深いお話しが聞けるものと大いに期待している。
<講 演>
〇講演テーマ:「世界が認めた隠岐の魅力」
〇講師:野邉 一寛 氏(一般社団法人 隠岐ジオパーク推進機構 業務執行理事<兼>事務局長)
今日は、隠岐に行かれた人も隠岐の人も知らない話をさせていただく。ジオパークは、新しくできた造語で、地質資産だけではなく、歴史や文化、生態系などを含む総合的な公園で「大地の公園」と言われている。
隠岐には、北海道から沖縄までの植物が一緒に 生えている。これらは地形とか地質に繋がっているのがジオパークということである。
世界遺産とジオパークは、何が違うかというと基本的な理念が違う。世界遺産は、物が主役であるが、ジオパークは物が主役ではなく人が主役である。世界遺産は、保全・保護が目的だが、ジオパークは地域資源の保全・保護を行いながら地域振興を行うことに違いがある。また、ジオパ ークは4年に一度活動調査があり、これを通らないと取り消しになる。世界遺産は、棒高跳びで あるが、ジオパークは四年毎に高いハードルを越えていかないといけない。
隠岐は島が4つ、海域を含むジオパーク。隠岐は、島前(どうぜん)島後(どうご)というもともと道のりの前と後の意味がある。隠岐の一般的なイメージは、後鳥羽上皇と後醍醐天皇が流された島、海がきれいで自然いっぱいだと思うが、それだけでは離島として魅力は、他の離島と比べて見劣り、観光客も少ないのが実態であった。しかし、隠岐は、世界の縮図、地球の内部や、日本列島の生い立ち、地球規模の環境変化も知ることができる。
隠岐ジオパークの3つのテーマは、①隠岐諸島の「大地の成り立ち」、②北方系・南方系植物が共存する「独自の生態系」、③古代から続く「人の営み」である。
*上記の①~③について、以下の具体的な事例をもとに説明があった(詳細は、添付資料参照)
- :隠岐片麻岩、珪藻土、黒曜石、アルカリ流延石、ワニの化石 等
- :植物、杉、昆虫、米 等
- :日本書記、神社、北前船、明治維新、船小屋、古典相撲 等
・最後に、何故世界ジオパークを目指したか。「島の子供たちが隠岐に生まれたことの誇りを持って 隠岐を伝える」「隠岐の人が本当に隠岐について知り誇りを持って隠岐を伝える」ためである。
2008年に世界のジオパークにと宣言し、2013年に獲得。以降ジオパーク活動を行うことで、将来隠岐に帰ってきたいという子供が80%になった。ジオパークになってから小学校から高校までの一貫教育も始めた。世界ジオパーク隠岐は、今が旬である。是非、隠岐にお越しいただき、隠岐の魅力を体験いただきたい。
<閉会挨拶>
〇智の木協会 松村 和幸 専門委員(清水建設株式会社 関西支店 営業部長)
本日は、隠岐ジオパーク推進機構の野邉事務局長様に「世界が認めた隠岐の魅力」をテーマにしたご講演を いただき感謝する。私も一度も隠岐に伺ったことがないが、本日の隠岐の魅力のお話しをお聞きして大変勉強になり、是非行ってみたいという気持ちになった。
さて、弊社は平成22年から智の木協会の活動に参加させていただいている。今、世間では企業活動においては環境への対策が求められており、我々建設業界においても脱炭素やカーボンニュートラル、再生エネルギーの活用など環境に配慮したモノづくりが必須のものとなっている。
弊社としても脱炭素社会、資源循環型社会、自然共生社会の実現に貢献する様々な取り組みを進めており、その中で隠岐の島町で他の企業と共同で木材からプラスチックの原料を抽出する研究施設の建設などでご縁もある。こうした小さな取り組みが隠岐の自然を未来に繋ぎ、子供たちに受け継いでいくことができるのではないかと願っている。
最後に、これまでの智の木協会の活動に対するご協力に感謝するとともに、引き続きのご支援をお願いして、閉会の挨拶とさせていただく。
最後に、智の木協会大河内基夫事務局長から閉会宣言があり、総会シンポジムを終了した。
3.交流会
*総会シンポジウム終了後に会員交流会を開催し、各参加者から一言ずつメッセージを頂いた。
<参 考:交流会風景>
(乾 杯:マイティワイン鈴木会長) (交流会風景)
以 上
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